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ライチ光クラブに後頭部殴られた人間が同作者原作という理由だけで帝一の國見に行った回。以下は帝一関連とライチ光クラブのネタバレを一切考慮してない感想。

正直なところ見る前はまたクソ実写が1つ増えてしまうのか…と少し憂いてました。そもそもどうせ俳優売り目的なんでしょ〜?って感じるような実写映画が嫌いなので主演が今一番人気ありそうな菅田将暉、原作はアングラっぽくていい意味 で万人受けしなさそうな作風なのにイケメン俳優が多数出ていることだけを推した一般向けの宣伝に次ぐ宣伝に不安を抱かないわけがない。鑑賞後不安はほとんど良い方向に裏切られることになったんですけど。

まずメインキャラのヴィジュアルが高クオリティ。誰目線?と思われそうですが実写化って客層を原作オタクに絞ってなくてもちゃんとキャラに似せることできるんですねすご〜い!知らなかった〜!特に光明、氷室は漫画からそのまま出てきたの?ってくらい似てて驚き。光明は演技も全く違和感なく自然体で〜すって感じでめちゃくちゃ可愛かった。氷室は尺と削られた箇所の関係でキャラ像自体の印象が変わってたけどヴィジュアル1億点。作画が古屋兎丸。顔が良い。最後の方の縋るような演出もすごくよかった。ジャイボと氷室しかしらないけどああいうちょっとメンタルあれな役上手いですよね。好き。個人的MVPは菊馬。全体通して原作イメージにぴったりだった。タミヤ演ってた人が菊馬やるって聞いたときは真逆じゃんwwって爆笑したんだけど役者さんってすごいなあ。タミヤといえば竹内涼真タミヤ見てみたいなあと思った。リンチ提案して。

内容は原作7巻までにオリジナル要素(多分)と二年次の会長選挙結果をうまく纏めたなあと。ちょうど読んでたのが7巻くらいまでだったからわかりやすかった。キャストにイケメン人気俳優起用してるにも関わらず原作にある三角関係部分全カットは英断。弾がルーム長に選ばれた下りもカットでドロドロ成分減、コミカル度増しましになってた印象。絶対そこ引き伸ばされると思ってたんだわ。全編通してノリとテンポが崩れることなくて見てて気持ちが良かった。オリジナル要素(多分)は逮捕のくだりなんだけど7巻以降で逮捕されてたかもしれないので(多分)。定一の心情吐露には欠かせないシーン。でも選挙結果にもストーリーにも特につながり感じなくて無理やり感動要素盛り込んだように見えなくもないから他の方法はなかったのかなって少し思ってしまった〜コメディだし別に感動要素はいらなくない?持論だけど。

わかる人にはわかる要素盛りだくさんなのも良かった。セリフなくても原作にいるキャラがちゃんと登場していたり、総理大臣の名前がライチで唯一生き残った(可能性のある)ダフの本名だったり。氷室がこっそり改心しててちゃんと演技変わってたり。一番グッときたのは堂山会長役が木村了さんだったこと。最終的に帝一は会長選挙に敗れてしまうけれど、舞台で帝一を演じていた木村了さんは映画では会長なの粋な演出をする…って会長映るたびに感動してた。

最初の方にも書いたけど万人受けする作品じゃないと思ってたし実写化に期待してなかったからこれだけ大々的にやってちゃんと面白くていろんな人が「よかった」って評価してくれるような作品にして頂けたことが嬉しい〜。元々好きだったものがいろんな人に知ってもらえて話題になるのって楽しいんだなあ。サバイバル夏合宿好きだからスピンオフ番外編で作って欲しいです。