0728


「なんやこれ」「どういうことなの…」
と思ってたら2時間弱経って映画終わってたなんだったの。

ハムナプトラのオリエンタルな雰囲気とか、黒魔術的な要素とか、古代の神秘!感とかそういうのがぼんやりと好きだった。今作はハムナプトラの元になった作品をリメイクしたものだということで気になって劇場に足を運んだわけですが率直に言って思ってたんと違う〜〜!!!!!!!!!!!!!!!

オリエンタル要素がミイラ発掘以外は申し訳程度としか出てこない。王女のデザインは可愛いけどエジプト感はなくてエンチャントレスかな?ミイラのデザインがどちらかというとゾンビ。この時点でアッ…これエジプト風ホラーじゃないと察し、せめてストーリーに集中しようと努力したけれど内容があまりにも頭に入ってこない。大まかな流れはわかる。でも「それで?」の中身がないまま次の展開に行く感じ。多分シリーズ化して化け物版アヴェンジャーズみたいなことがしたいんだと思うんだけどそっちに間を割きすぎて本題おろそかにしすぎじゃない?ミイラ見に来たんで他のホラーの主人公ねじ込まれても困ります…結局主人公にかかった呪いがどういった類のものがどういったものか曖昧なまま自力で呪いといて、化け物には化け物をぶつけんだよ!理論で一応場は収めて次作に続くよ!みたいな終わり方して不完全燃焼です。話の筋云々は単に私の理解力がないだけの可能性が大いにあるんだけどね、悲しい。

これだけ悪口並べといてなんですが全くいいところがないわけではなかったです、一応。爆薬使いまくってるところとか、コミカルでちゃんと喋る脳がある友人ミイラ(見た目はゾンビ)とか、眷属化したミイラを丸太でぶん殴るトムクルーズとか、それを後ろの方で見ながらよっしゃ!その調子や!やれ!って応援しちゃうヒロインとかは好き。わりと素手でミイラと戦って勝ってたもじわじわ面白くて笑いがこみ上げました。やっぱりこの映画コメディだったのでは?

お化け的な怖さはほとんどなかったんですけど大量の蜘蛛だったり鼠だったり、ミイラの王女が再生する際に精気だか水分だかを吸い取られるんですけどその方法がキスで絵的にグロすぎたりだとかでSAN値はゴリゴリ削られました。怖いというか現実的にめっちゃ嫌でウワァ…みたいな気持ちになりました。ハリポタのディメンターってこの辺参考にしてるのかな〜と思ったり。りりり。

纏めると設定ちょっと雑な割にいろんな要素詰め込んでるから話ごちゃごちゃしてる割には濃度が低い。別の作品の主人公引っ張ってこないでエジプトだけに集中してお話作って欲しかったな〜って感じでした。トム・クルーズ史上最高がなんちゃら〜って言われてるみたいですが個人的にトム・クルーズ史上最高なのはレスタトです。


0514


ライチ光クラブに後頭部殴られた人間が同作者原作という理由だけで帝一の國見に行った回。以下は帝一関連とライチ光クラブのネタバレを一切考慮してない感想。

正直なところ見る前はまたクソ実写が1つ増えてしまうのか…と少し憂いてました。そもそもどうせ俳優売り目的なんでしょ〜?って感じるような実写映画が嫌いなので主演が今一番人気ありそうな菅田将暉、原作はアングラっぽくていい意味 で万人受けしなさそうな作風なのにイケメン俳優が多数出ていることだけを推した一般向けの宣伝に次ぐ宣伝に不安を抱かないわけがない。鑑賞後不安はほとんど良い方向に裏切られることになったんですけど。

まずメインキャラのヴィジュアルが高クオリティ。誰目線?と思われそうですが実写化って客層を原作オタクに絞ってなくてもちゃんとキャラに似せることできるんですねすご〜い!知らなかった〜!特に光明、氷室は漫画からそのまま出てきたの?ってくらい似てて驚き。光明は演技も全く違和感なく自然体で〜すって感じでめちゃくちゃ可愛かった。氷室は尺と削られた箇所の関係でキャラ像自体の印象が変わってたけどヴィジュアル1億点。作画が古屋兎丸。顔が良い。最後の方の縋るような演出もすごくよかった。ジャイボと氷室しかしらないけどああいうちょっとメンタルあれな役上手いですよね。好き。個人的MVPは菊馬。全体通して原作イメージにぴったりだった。タミヤ演ってた人が菊馬やるって聞いたときは真逆じゃんwwって爆笑したんだけど役者さんってすごいなあ。タミヤといえば竹内涼真タミヤ見てみたいなあと思った。リンチ提案して。

内容は原作7巻までにオリジナル要素(多分)と二年次の会長選挙結果をうまく纏めたなあと。ちょうど読んでたのが7巻くらいまでだったからわかりやすかった。キャストにイケメン人気俳優起用してるにも関わらず原作にある三角関係部分全カットは英断。弾がルーム長に選ばれた下りもカットでドロドロ成分減、コミカル度増しましになってた印象。絶対そこ引き伸ばされると思ってたんだわ。全編通してノリとテンポが崩れることなくて見てて気持ちが良かった。オリジナル要素(多分)は逮捕のくだりなんだけど7巻以降で逮捕されてたかもしれないので(多分)。定一の心情吐露には欠かせないシーン。でも選挙結果にもストーリーにも特につながり感じなくて無理やり感動要素盛り込んだように見えなくもないから他の方法はなかったのかなって少し思ってしまった〜コメディだし別に感動要素はいらなくない?持論だけど。

わかる人にはわかる要素盛りだくさんなのも良かった。セリフなくても原作にいるキャラがちゃんと登場していたり、総理大臣の名前がライチで唯一生き残った(可能性のある)ダフの本名だったり。氷室がこっそり改心しててちゃんと演技変わってたり。一番グッときたのは堂山会長役が木村了さんだったこと。最終的に帝一は会長選挙に敗れてしまうけれど、舞台で帝一を演じていた木村了さんは映画では会長なの粋な演出をする…って会長映るたびに感動してた。

最初の方にも書いたけど万人受けする作品じゃないと思ってたし実写化に期待してなかったからこれだけ大々的にやってちゃんと面白くていろんな人が「よかった」って評価してくれるような作品にして頂けたことが嬉しい〜。元々好きだったものがいろんな人に知ってもらえて話題になるのって楽しいんだなあ。サバイバル夏合宿好きだからスピンオフ番外編で作って欲しいです。